キャンピングカーの装備を考える ポータブル電源編 part.③ ElecHiveレビュー

目次

はじめに

先日届いたZero Breeze社ElecHiveを簡単にテストしたのでEFDELTAとの比較も交えてレポートしたいと思います。

※すべての機能をテストしたわけではないので参考程度にご覧ください

ElecHiveとEFDELTAのスペックを比較

過去にもEFDELTAとのスペック比較表を書きましたがアップデートしておきます。

ElecHiveEFDELTA
容量2500Wh1260Wh
AC充電入力電源最大1250W100~120V (最大1200W)
ソーラー充電入力最大1250W10~65V 10A(最大400W)
車両からの充電(シガーソケット)12/24V 10A(最大400W)
充電時間3時間(最大1250W)1.7時間
充電温度-10 〜 40°C0 ~ 45℃
放電温度-20 〜 40°C-20 〜 60°C
AC出力純正弦波純正弦波
AC出力周波数50Hz/60Hz切替可能50Hz/60Hz切替可能
AC出力パワー2200W(ピーク4000W)1600W(ピーク3100W)
AC家庭用コンセント4口(110V)6口(110V)
DC出力シガーソケット1口(13.6V/8A)
DC出力ポート1口(12V/10A)
USB出力ポート2口 (18W QC3.0対応)4口 (2口は各ポート最大12W、2口は各ポート最大18W)
USB Type-C2口 (PD 100W・18W)2口 (各ポート最大60W)
寸法L328×W244×H287㎜L400×W210×H270㎜
重量18.3㎏14㎏

ElecHiveとEFDELTAのサイズを比較

サイズはさほど変わりません。
重量は約4kgほどElecHiveの方が重いですが持ちやすいのでそこまでの差は感じません。

AC充電器がEFDELTAは本体に組み込まれているのに対しElecHiveはどでかい充電器が付いてきます。

気になるElecHiveの実容量を計測

スペック上では容量2500Whを誇るElecHiveですが実際どのくらいの電気を使えるのか気になるところです。

DCでは多くの電力を必要とするケースは少ないので、今回は一番電力を使うであろうAC100V(ElecHiveは110V)で計測を行うことにします。

ACコンセントにエコチェッカーを差し、そこへ定格600Wのセラミックヒーターを繋いで積算電力を計測します。

ElecHiveのコンセントカバーのせいでエコチェッカーが逆さに取り付けてありますがご了承ください

計測開始

セラミックヒーターのスイッチON。ElecHiveでは600Wに対しエコチェッカーでは604Wとほぼ同じです。ElecHiveにはあと4.2時間使用可能と表示されています。

1時間経過

1時間経過です。積算で580Wh、残り容量は72%です。

2時間経過

2時間経過です。積算で1160Wh、残り容量45%です。

3時間経過

3時間経過しました。積算で1730Wh、残り容量は27%と心もとなくなってきました。

4時間…

4時間に届く前に力尽きました。

結果

積算時間3時間58分、積算電力量は2300Whでした。定格2500Whに対し2300Whなので92%も取り出せた計算になります。巷に出回るほとんどのポータブル電源は80〜90%の間なのでこれはかなりの数字です。正直2000Whくらいだろうなと思っていましたので嬉しい誤算です。

ElecHiveの容量がなくなりエコチェッカーの表示も消えたので家のコンセントにエコチェッカーを差して表示させています

充電時間を計測

前の実験で容量が0%になりましたのでここから100%まで充電するのに何時間かかるのかを計測してみます。
ちなみにElecHiveは最大1250WでのAC急速充電が可能ですが、その急速充電器が別売りなので今回は標準で付いてくる240W充電器での計測になります。240Wの方がバッテリーに優しいですし。←強がり^^;

こちらもエコチェッカーを使用し計測します。
ElecHiveに充電中の電力や残り時間の表示がないのでここは改善していただきたい。

結果

13時間11分で充電終了。一晩ちょっとかかる感じです。積算電力量は2900Whでした。
1250Wの急速充電器であれば3時間もかからない計算です。正直買おうか悩んでます^^;

ファンの音はどうなのか

EFDELTAと比べてみました。

※音量に注意してください

EFDELTAのファンノイズ
ElecHiveのファンノイズ

どちらも煩いです(笑)

しかし、ElecHiveは200Wあたりの負荷までは無音です。ですので車中泊での就寝中のサーキュレーターや電気毛布の使用くらいでは無音のはずです。EFDELTAは常に煩いので就寝中の使用はできませんでした。

そして、ElecHiveは充電中も無音です。1250Wの急速充電だときっと煩いと思いますが、240W充電なら無音かつバッテリーにも優しいです(笑)

まとめ

今までキャンピングカー用ポータブル電源として使用してきたEFDELTAの代わりとしてElecHiveを迎えたわけですが、今のところ大満足です。容量が倍でサイズはほぼ同じ、そしてファンノイズも充電中や低負荷時は無音ですから。キャンピングカーに積むには最高です。

あとは低温時や高温時の使用に耐えられるのか、急速充電器は必要ないのか等々気になることはありますが、使用しながら気がついたことはまた記事にしていきたいと思います。

6件のコメント

  1. こんばんは、私も先月末に本体が届きました。
    Elechiveは充電中の電力等が表示されないとのことでしたが、本体を起動させておけば表示されます。
    その分電力は消費されますが・・・。
    私は600Wの急速充電器にしたのですが、今のところ使用通りに動いています。
    1250Wの急速充電器については、サイトのコメントを見ている限り、あまり評判がよくないようです。
    シガーソケットからの出力については、ケーブルを準備中でまだ試していませんが、それ以外の端子からの出力については概ねスペック通りだと認識しています。
    太陽光パネルでの充電は、冬場ですのでまだ試していません。
    操作ミスあるいはそもそものスペックなのか誰もがわかるようにZerobreezeのサポートにFAQを作るように提案したら、現在作成中とのことでしたのでブログやFBでのコメント欄に記載された不満は解消していくものと期待しています。
    あとはサポートがもう少し迅速に対応してくれればと思っています。

    1. 林 武様

      返信が遅れてしまい申し訳ありません。
      本体を起動させていれば充電中の電力や残り時間がわかるんですね!
      知りませんでした。教えていただきありがとうございます。

      物は満足できるものなのでもう少しFAQなど含めサイトが見やすく魅力的になったらいいですね!
      もちろんサポートも。

      ちなみに充電は600Wですとファンの音はやはりうるさいでしょうか?

  2. keys様

    計測器がないため、定量的な感想ではありませんが、600Wの充電時のファンの音は結構しますが、生活音にかき消されて私は気になりませんでした。
    神経質な方は気になると思います。
    起動後の本体のファンの音も気になる方が多いようですので、車内やテント内で電気毛布を使用する際は気になるかもしれません。
    充電については、90%までを基準に充電するようにしていますがソーラー充電は以下の通りでした。
    ソーラー充電は、100Wパネルを3枚直列にして試しましたが、本体のパネルでは充電容量80%くらいまでは250Wくらいの入力がありました。80%を超えたくらいから130W程度に落ち85%を超えたくらいでは30Wに減少していました。
    太陽光の入射角度の変化もありますが、おそらく本体側で制御しているのではないかと思います。
    コンセント及びアンダーソンコネクター(入出力ともに)、USB端子についても問題なく通電しているのを確認しています。
    ネットで書かれているより良いと思います。
    電気容量を20%以下にしてからの充電について数回繰り返したら問題が発生したとのコメントもありましたので、もう少し様子を見たいと思っています。

    1. 林 武様

      600w充電ですとやはりファンは回るんですね。
      ソーラーについてのレポートもありがとうございます。
      商品開発に時間がかかっただけあって性能はさすがです。

      私の方でももう少し使用してみて、気づいたことがあればまた記事にしてみたいと思います。

  3. はじめまして。
    ブログ拝見させていただきました。
    私は、まだ商品届きません。
    本日、携帯のショートメールに下記のメールが届きましたが
    本体が届く前にこの様なメール届きましたでしょうか?

    いつもお世話になっております。 ZeroBreezeよりSMSメールのお知らせです。Indiegogoでご購入いただきました『ElecHiveポータブル電源』の配送準備ができました。
    下記フォーマットに配送先住所を日本語にて弊社のメールアドレス(先方のメールアドレス)に送信願いします。

    お名前:
    建物名・部屋番号:
    丁目・番号:
    市区町村名:
    都道府県名:
    郵便番号:
    電話番号:

    お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
    なお、本メールと行き違いになっている場合は、何卒ご容赦くださいませ。

    1. akubi様

      はじめまして。

      ZeroBreeze社からのメールですが、私にも商品発送前に同じ内容のものが届いています。ただ、携帯のショートメッセージではなく、メール宛にsupport@zerobreeze.comから英語表記で送られてきました。

      ちなみに返信後、1ヶ月ほどで商品が届きました。

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